浅葱色の唄
「はっ、はやく華さんを解放しなさい…!!」




(はぁ…はぁ…、と、とりあえず助けに来てきれたのかな…?)





しかし男達は理性が崩れている


あまりにも絶望的な状況に華は悲痛の叫びをあげた





「…っ……」




華の雪のように白い頬から涙が伝った


滑り落ちるそれは光を帯びているように輝いて見せた







ーーー…ピシャリ




「華さん!?無事ですか!?」




出て来たのは華が救いを求めていた沖田であった





「総司…!無事、じゃ無いですけど、触られる以外、されてません…」




カタカタと震える華を優しく包み込む沖田


この温もりに華はまた涙した












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