浅葱色の唄
「朝早く起きて自主稽古しているのに疲れないんですかね?」
「…!
知ってたんだ。」
「前、厠に行く途中廊下から見えたんです。
素振りをひたすら繰り返す総司が。」
ーーーーーーー…
(はぁ…早く起きちゃったな。
厠にも行ったし、戻ろう。
あ、でも起きた時総司居なかったような…?)
朝早いことからか
小鳥の囀りをも聞こえない
そんな静寂な空間で
シュッシュッ…
何かを振り回しているような音がした