意気地なしの初恋
そして、渡部君は本当に毎日来て、退院まで後1日となった。
いつも通りの時間に来て喋っていた。
「明後日から学校来んの?」
「うん。出来ればそうしたいけど、2週間もいなかったから心配かな」
「大丈夫だよ!皆、優しい奴らだろ?」
「確かに、お見舞いに全員できてくれたこともあったもんね」
「大丈夫だから来いよ。」
「でも、何処か心配で」
「俺が一緒にいてやろっか?」
「えっ?」
「あっ。いやっ。お前がひとりになることはないと思うけどさ。もしな」
「じゃあ、もしそうなったらそうしてもらおう」
「おう」
私は、心があったくなって、自然と涙が出てきてしまった。
「…っひっ…」
「おい。どうしたんだよ」
「…っゴメン。急に」
そういった瞬間、渡部君は私を抱きしめてくれていた。
私が、泣き止むまで優しく。
その時、私は初恋をしてしまった。
いつも通りの時間に来て喋っていた。
「明後日から学校来んの?」
「うん。出来ればそうしたいけど、2週間もいなかったから心配かな」
「大丈夫だよ!皆、優しい奴らだろ?」
「確かに、お見舞いに全員できてくれたこともあったもんね」
「大丈夫だから来いよ。」
「でも、何処か心配で」
「俺が一緒にいてやろっか?」
「えっ?」
「あっ。いやっ。お前がひとりになることはないと思うけどさ。もしな」
「じゃあ、もしそうなったらそうしてもらおう」
「おう」
私は、心があったくなって、自然と涙が出てきてしまった。
「…っひっ…」
「おい。どうしたんだよ」
「…っゴメン。急に」
そういった瞬間、渡部君は私を抱きしめてくれていた。
私が、泣き止むまで優しく。
その時、私は初恋をしてしまった。