意気地なしの初恋
そして、救急車で運ばれ、病名がわかった。
“心筋梗塞”
もし、明日の朝まで目がさめなかったらその時は、覚悟をしといてください。と言われた。
姉も弟も私ほどに心配してなくて、父と三人で家に帰った。
母は、自分の母親なので病院に残り、おばちゃん子の私とおじいちゃんが残った。
その時、家に置いてきた携帯電話には翔から電話とメールが届いていた。
“今、何してる?”
勿論携帯を持っていなかった私は、そんな事を知らなくて、一晩ずっと、手を握り続けていた。
朝になっても目を覚ますことがなく、私は、涙が止まらなかった。
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