意気地なしの初恋
家に帰ってから、部屋に引きこもるようになった。
部屋から出るのは、トイレに行く時お風呂に入るときくらいでご飯は食べても、吐いてしまい食べなかった。
私はふと携帯を見ていないことに気づいた。
“今何してる?”
“元気にしてるか?”
“なんで返事くれないんだ?”
“嫌いになったのか?”
こんな感じのメールと伝言が100通は来ていた。
私はここで2週間ぶり位に返信した。
『ごめんね。翔
実は、私のおばちゃん急に死んじゃって、通夜とかでメール送れなかった。心配しなくても大丈夫だから。
ただ、夏休みの間会えないんだ。ほんとごめんね。
陽菜』
私には、翔にいや誰にも会う気力なんてわかなかった。
返信の内容は、
『そっか。大変だったな。
夏休みの間ちゃんと休めよ。』
という内容だった。
『ありがとう』
この時、私達の関係は、壊れたのかもしれない。
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