星の印〜陰陽師其の弍〜



その時、近くに強烈な瘴気を感じた。



「由来!」

「はい」



由来も瘴気を感じたらしく、麟に頷く。

それとほぼ同時に辺りの瘴気がよりいっそう濃くなる。

あたしと由来だけで大丈夫かな…?

麟がそんな不安を抱いた時、木の陰からがざがざと音がして緋鳥が姿を現した。


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