星の印〜陰陽師其の弍〜



三雲祐は三雲家、結城翔太は結城家の跡取り。

二人の顔を見るのも久しぶりだ。



「おい、いきなり飛び出してどこ行ったんだ?」



開きっぱなしの襖の奥から翔太の声がする。

広間に入ると、紫苑と璃苑が言ったとおり翔太と祐が居た。



「二人とも、久しぶり!」

「なんだ、麟かよ」

「……」

「…二人とも冷たすぎるでしょ!少しは反応してよ!」



相変わらず二人とも反応が薄い。

祐はパソコンを操作したまま、麟に見向きもしない。

紫苑と璃苑は1つ下、翔太と祐は麟と同い年。


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