純恋~sumire~
連れて来られた先は―…




ゲーセン。








「はぁ??」



コイツは何がしたぃんだ?と思いながら

早歩きのコイツの後ろを必死に追いかけた。




「よっしゃ、やるか!」


いきなり羽沢が叫んだ。


「え??」


「あ・れ」


羽沢が指差したもの…



“UFOキャッチャー”



「はぁぁ????」



ますます意味不やしッ!



「どれがぃぃ??」



「は???」



「いや、だからぁ~どれがいいのかって聞いてんの!」




「どれ…って…」



なにコイツ…


やっぱ女たらしなの!?


普通彼女でもなぃ仔に

プレゼントなんてするか????




ありえないっつーの!!




「ぁたし、こーゆーの興味なぃから」


そう言ってぁたしは歩き出した。





…ウソ。



本当は大好き。


でも


ぁたしがもらって嬉しいのは

達也からのプレゼントだけだもん…




「次どこ行く~???」



「はっ!??」



まだ行くのか!?



「ん~じゃぁ本屋行こ~」


「…いいけど」
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