純恋~sumire~
「え……?…嘘でしょ??」


『こんな時に嘘なんてついてられっかよ』



「うそ……」



『くそッ…なんであいつが…』



「嫌…嫌…嫌ぁーーーーーーーーーーーーーーーー!!」



『羽音!!!??』



「嫌…達也ぁー――――――――!!!!!!!』




『おい羽音!お前今どこにいんだよ!?』




「○×公園の辺…」



『待ってろ!!』





プッ




大ちゃんとの電話が途切れた後

ぁたしは

糸が切れたかのように


泣き叫んだ。



人目も気にせず


こどもみたぃにただただ泣き叫んだ。




――――――――――――――――――――――――



数分後…大ちゃんが来た。




『羽音!』


「あ…大ちゃ…」


『お前…大丈夫か!?』


「なわけないじゃん…達也どこにいるの??」


『それが…わかんねぇんだよ!』


「え???」


『俺もついさっき達也から電話がかかってきて

アイツ死にそうな声で


『羽音を頼む』って言ってきて…そこで電話が切れちまったから何もわかんねーんだよ!』






大ちゃんの言葉を聞き終わる前に


ぁたしの目からは


止まることなく大粒の涙が溢れ出した。








「どうしてぁたしより先に逝っちゃったの!?

ずっと一緒にいるって…そばにいるって約束したじゃない!?


約束破る気!?


ぁたしそんなの絶対に許さないから!!!!!!」








ぁたしはひたすら叫んだ。




達也に届くように大声で…。
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