恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
「お前、あいつの連れか?」

「ええと……」

「どうなんだ?」

「うわっははいっ!」

がちがちに緊張しながら、天使を見ると、

大きなため息をついて、

「なんなんだあいつは?」

「ご、ごめんなさいっ!」

「あんたが悪いんじゃないけど、

 取り返してきてよね、俺のバック。」

「も、もちろんです。でも……」

「何?」

「さっきの、話を聞いていただけると?」

「文化祭がどうたら?」

「はい。」

「なんで、そんなこと引き受ける必要が?」

「そ、そうなんですけどっ、でもっ、あの、その……」

「あれ?」

天使は急にあたしの顔をじっと見て、

「あんた、この間の変な奴。」

「はいっ!私が変なやつですっ!」

ぶはっ

天使は吹き出すとククククッと笑って、

「自分で変なやつとか、おもしれっ!」

こともあろうにあたしの頭をぐるぐる撫でた。


ああっどうしよう、今日から髪の毛洗えないっ


「ふうん。まあいいや、

 お前のお願いとやら聞いてやるよ。


 実際ひまだし。


 俺ら3年特進クラスは文化祭とか関係ないし、

 俺は他の奴らみたいに必死こいて勉強する必要ないしね。


 暇つぶしに付き合ってやるよ。」


「本当ですか!」


「ああ、でもその代わり……」





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