恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
ラインで、野里奈ちゃんに、

天使ゲットを伝えるていると、

天使がいつの間にか覗きこんでた。


「何?天使って俺?」


「ぎゃっ!!」


「あ、わりぃ、こー言うのはマナー違反なんだよな。」


「あ、いえ、すみませんっ」

「あ、天使とかやめてくれる。」

「は、はいっすみません」

「謝り人形かよ。」

「す。すみませんっ……あ」

「……」


「じゃ、沢口先輩って呼ばせていただきます。」

「……俺、留学生だし、

 先輩って感じじゃない。」

「じゃ、じゃあ、なんて?」

「セイって呼びなよ。」

天使はにやりと笑った。


「そんなのできませんっ!天使様をお名前で呼ぶなんてしかも愛称とかあり得ませんっ」

「はあ?じゃあ手伝いはできないけど?」

「ええっそれは困りますっ」

「じゃあ呼んでみなよ?」

「うっっ…せっ先輩っ」

「くくくっ面白いね、

 呼べるようになるまで俺に話しかけちゃだめだよ。」


「は、す、すみませんっ」


「じゃあな、謝りドール!」

ぺちっ

あたしの頭にチョップかまして、

天使は愉快そうに笑いながら、

校門の方へ歩いて行ってしまった。

あたしは茫然と見送りながら

真っ赤になっていた。

セイなんて、

セイなんて、

呼べませ~んっ!




 



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