恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
職員室から紙袋を抱きながら、
教室に戻る途中、
ふと見た屋上に、
ふわふわと風邪に髪をなびかせた天使様が、
空を見上げていた。
抜けるような青空に、
溶け込んでしまいそうな、
奇蹟的に近い光景をあたしは、
独り占めする幸運にうちふるえ見つめた。
なんてすてきなの
『セイって呼べよ』
あの人はそう言った。
「セイ」
!
わあ、あたし心の声でてた?
と、あたふたしてたら、
声の主はあたしじゃなかった。
大天使、じゃなくって尾白先輩が、天使、じゃなくってセイ(きゃあ♡)
を探しに来たらしい。
はあ、焦った。
「りん……」
「あんた…だって?……の?」
なんて言ってんだろ良く聞こえない、
教室に戻る途中、
ふと見た屋上に、
ふわふわと風邪に髪をなびかせた天使様が、
空を見上げていた。
抜けるような青空に、
溶け込んでしまいそうな、
奇蹟的に近い光景をあたしは、
独り占めする幸運にうちふるえ見つめた。
なんてすてきなの
『セイって呼べよ』
あの人はそう言った。
「セイ」
!
わあ、あたし心の声でてた?
と、あたふたしてたら、
声の主はあたしじゃなかった。
大天使、じゃなくって尾白先輩が、天使、じゃなくってセイ(きゃあ♡)
を探しに来たらしい。
はあ、焦った。
「りん……」
「あんた…だって?……の?」
なんて言ってんだろ良く聞こえない、