恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
それというのも、部長は200超えの身長で、

美人だけど、毒性ある発言でかなりの有名人物だ。

エンジェルがそうであるように、

校内で知らない人は少ない。


「ああ、悪い。

そっか、

俺、クラスの女の顔とか、

全然覚えてなくて。

てか、みんな同じに見えて、

見分けつかないから」


「あなたにとって尾白さん以外カボチャ同然ってことか。」


「まあ、そうだなあ」


え、凄い
そこ肯定しちゃうんだ!


しばらくの沈黙。



コホン



最初に沈黙を破ったのは

先生で、

まるで何事もなかったようにいつものように会釈をする。


「では、私はこれで。」


「先生、失礼しました。

 また来週お願いします。」

我に返った部長が、

先生の後について行った。



「あ、私もお送りしますっ!」


野里奈ちゃんが慌てて後を追いかけた。




「先輩、あの何か用事があったんじゃなあですか?」


「ああ、そうだ、そらこお前、これからちょっと付き合え」


キョロキョロと周りを見渡し、

部長がいないのを確認。

先輩たちはにやにやとこっちを見ながら


『行ってきな』

と合図してくれた。

「はい!喜んで!」

どっかのお寿司屋さんみたいな返事をした。







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