恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
「悪い」

「え?」


「あいつ、お前からだってわかったら、

 呆れて、すぐ返せって、

 折角持ってきてくれたのにすまない」


「あ、いえ、

 だっていらないですよねもう子供じゃないですもん。

 実際私だってどうしても欲しいとは思ってなかったし。

 当たったから貰っただけで。

 全然気にしてないです」


「約束はちゃんと守る」


「あ、でも」

「振り回して悪かったな」


天使は、あたしの頭に手を置くくしゃくしゃとかき回した。


「おまえさ、俺のことどう思ってんの?」


「え?ええとっ」


そんな突然告白を強要されてもっ

ファンです憧れです。信仰してます!

なんて、ついこの間までなら言えたけど、

「なんか俺さ、妹いるんだよね。

 性格ちょっと歪んじゃってる」


そう言うと何か思い出すように、

くくっと笑いだした。

「あ~、そうか、お前と正反対だ」


え?え?

それはどういう意味?


「性格歪むのも理由があって、

 しょうがないかとは思うんだ。

 けどさ、

 もしそう言うのなかったら、

 お前みたいに素直なやつだったんじゃないかなって,


だからなんて言うか、


かわいい?」



そこ、疑問形ですか?



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