恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
§2 天変地異

1.心に羽がついた

変な女に会った。

以前から視界の端に、引っかかってはいた。

ふとした時に俺にスマフォ向けてたり、

視線感じてそっちを見るとよく見る顔だった。


実際、俺ってもてるんだ。

しょうがないよな、この金髪目立つから。

日本人手ブロンドに弱いって定説は、

老若男女関わらず当てはまる。


ちょっと困った顔すれば知らないばあさんだって、

俺に声かけてくる。


特に角のタバコ屋のばあちゃんは

俺を見るとなんまんだぶと唱えやがる

どうせ唱えるならアーメンだろ?


まあ、とにかく、

俺にとって女なんて、

特に何かすることなく群がってくる餌時の飼い犬みたいなものなんだ。

まあ凛だけは別だけどな。


だからあいつの視線なんて、

大して気にする価値もないもんだった。


だけど、あの日、

あいつに会ってから、俺の価値観は駄々崩れ状態だ。


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