恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
「甘い!」

声の先には仁王立ちの部長。


「部、部長……どうしてここが……」

「君たちはどんだけ目立つ格好してるのか判ってないのか?

 おかげさまで客は集まりすぎるほど集まった。

 接客足りないんだから戻ってきなさい」


「すみませんっ!」

「あんたは、もういいよ。

 そんなのんびりしてられないんだろ?」


「え?」


「知らないとはいえ悪かったね、

 まさか今日だとは知らなかったよ。お迎えが来てひと騒ぎだったよ」


私の頭を通り越して二人会話してて、意味不明なんですけど?


「そっかそりゃ世話掛けたな。

 悪かった。

 色々サンキュ。こいつ返すよ。」

トンっと押されて、

部長の方へ押し出された私は、

意味が判らず「?」マークの洪水。




「え?え?」


「がんばれソラコ~」

手を振る天使に送られて、

私は部長に引きずられる。


「部長。あの?」

「行くよほら。

 さぼった分しっかり働いてもらうよ」


わ~んやっぱり悪いことはできないんだなあ。

後ろ髪を引かれながら部長についていくけど、

さっきの会話が気になっていた。

お迎え……?

まさか今日って……?

のんびりしてられないって?


どういう意味?








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