恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
ホントにものすごい人でいっぱいだった。
私たちの漫才なんて初めから期待してなかったみたいで、
ちゃんと落研や、軽音サークルの人たちが、
空いた時間にライブをしてくれていた。
しかもタヌキのコスプレで!
「すごっ……」
「ふふっ驚いた?
私たちも貴方達に丸投げなんてした訳じゃあなかったんだぞ?」
「はい、さすがです部長」
「さ、働きなさい。
何しろ人手が無くて大変なのよ!」
私は働いた、
馬車馬ならぬ、タヌキ車のように!
天使とさぼった時間で、迷惑かけた分張り切って働いた。
それ位パワー貰ったしね。
かくして……
タヌキ茶屋は大成功だった。
最後のあ客様が帰った後、
私たち茶道部員はおしくらまんじゅうのようにぐちゃぐちゃに抱き合いながら、
歓声を上げた。
ああ、ここに天使がいたら……
忙しくしていて考える暇がなかったけど、
天使と部長との会話が引っかかってたんだった。
「部長!」
「ああ、鏑矢、御苦労さま、
さぼった分、挽回したね。
許してやるぞ!」
まだ興奮した状態のまま私の頭をぐりぐりと撫でた。
「部長さっき、その、話してましたよね……沢口先輩と……」
「ああ、うん。そうだ鏑矢行かなくていいのか?
沢口聖矢、今日婿に戻るらしいじゃないか」
「え?」
「鏑矢がいない時沢口の妹ってのが来て、
アイツ探してたんだよ。
この学校は先月いっぱい在籍で、
今月から向こうの学校に戻ることになってたとか。
それをずるずる延ばして今日まで此処にとどまってたらしいな。
だからしびれを切らして妹が迎えに来たらしいな。
知ってたんだろ?だからまじめなお前もさぼって付き合ってやったんだろうけど、
見送ってやらんでいいのか?
まあ、さっき十分お別れもしたのか?」
私たちの漫才なんて初めから期待してなかったみたいで、
ちゃんと落研や、軽音サークルの人たちが、
空いた時間にライブをしてくれていた。
しかもタヌキのコスプレで!
「すごっ……」
「ふふっ驚いた?
私たちも貴方達に丸投げなんてした訳じゃあなかったんだぞ?」
「はい、さすがです部長」
「さ、働きなさい。
何しろ人手が無くて大変なのよ!」
私は働いた、
馬車馬ならぬ、タヌキ車のように!
天使とさぼった時間で、迷惑かけた分張り切って働いた。
それ位パワー貰ったしね。
かくして……
タヌキ茶屋は大成功だった。
最後のあ客様が帰った後、
私たち茶道部員はおしくらまんじゅうのようにぐちゃぐちゃに抱き合いながら、
歓声を上げた。
ああ、ここに天使がいたら……
忙しくしていて考える暇がなかったけど、
天使と部長との会話が引っかかってたんだった。
「部長!」
「ああ、鏑矢、御苦労さま、
さぼった分、挽回したね。
許してやるぞ!」
まだ興奮した状態のまま私の頭をぐりぐりと撫でた。
「部長さっき、その、話してましたよね……沢口先輩と……」
「ああ、うん。そうだ鏑矢行かなくていいのか?
沢口聖矢、今日婿に戻るらしいじゃないか」
「え?」
「鏑矢がいない時沢口の妹ってのが来て、
アイツ探してたんだよ。
この学校は先月いっぱい在籍で、
今月から向こうの学校に戻ることになってたとか。
それをずるずる延ばして今日まで此処にとどまってたらしいな。
だからしびれを切らして妹が迎えに来たらしいな。
知ってたんだろ?だからまじめなお前もさぼって付き合ってやったんだろうけど、
見送ってやらんでいいのか?
まあ、さっき十分お別れもしたのか?」