恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
野里奈ちゃんは
「くっついちゃったら」
なんて言うけど、そう言う仲じゃないし。
そう言う対象にはならない気がする。
退屈だけど普通の生活、
それでいいんだと思っていた。
そう思っていた……
あの日まで。
------------
「鏑矢美空さん、いらっしゃいますか?」
昼休むにクラスに訪ねてきてくれたのは、
「わ、大……っちがっ尾白先輩っ!」
「教室まで来てごめんなさい。
ちょっとお話したいことがあって、
時間は頂けますか?」
天使がいなくなって、
ほとんど見かけることがなかった大天使様、尾白凛花先輩だった。
以前はずっと天使を目で追ってたから、
一緒にいた尾白先輩を視界に入ってたし、
憧れてたから自然と目で追いかけていた。
同じ学校に通っているわけだから、
きっと最近だって何度も会うことはあったかもしれないけど、
意識的に、
彼に関するものから目をそらしていた気がする。
「はい、大丈夫です」
「お弁当まだなの?良かったら一緒にどう?」
あこがれの人のランチのお誘い。
私は黙ってコクコク頷き、ダッシュどお弁当バックをつかんで、
先輩のもとへ駆け寄った。
不思議だ。
さっきまで色のなかった視界に鮮やかな色が戻った気がした。
「くっついちゃったら」
なんて言うけど、そう言う仲じゃないし。
そう言う対象にはならない気がする。
退屈だけど普通の生活、
それでいいんだと思っていた。
そう思っていた……
あの日まで。
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「鏑矢美空さん、いらっしゃいますか?」
昼休むにクラスに訪ねてきてくれたのは、
「わ、大……っちがっ尾白先輩っ!」
「教室まで来てごめんなさい。
ちょっとお話したいことがあって、
時間は頂けますか?」
天使がいなくなって、
ほとんど見かけることがなかった大天使様、尾白凛花先輩だった。
以前はずっと天使を目で追ってたから、
一緒にいた尾白先輩を視界に入ってたし、
憧れてたから自然と目で追いかけていた。
同じ学校に通っているわけだから、
きっと最近だって何度も会うことはあったかもしれないけど、
意識的に、
彼に関するものから目をそらしていた気がする。
「はい、大丈夫です」
「お弁当まだなの?良かったら一緒にどう?」
あこがれの人のランチのお誘い。
私は黙ってコクコク頷き、ダッシュどお弁当バックをつかんで、
先輩のもとへ駆け寄った。
不思議だ。
さっきまで色のなかった視界に鮮やかな色が戻った気がした。