恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
「まあ、言ってもいいけど、
私はどうせ振られたし。」
「え?」
「だってこの手紙だよ?
わざわざ私に送ってきたのにこの一言。
お前に興味は無いってことでしょ?」
渡された便せんにには一言だけ書かれてたことば。
『悪いけどこれ鏑木美空に渡してくれ』
「これって……」
「その手紙のことでしょ?
中身は見てないから。どんな事書かれてるかわからないけど、
多分あのツンデレ男の初めて手紙だと思う。
多分、悩んで書いた、ラブレターだよきっと」
ら、ラブレター?
「渡したからね?その先どうするかは多分貴方次第だから。
さっき言った事は聞かなかったことにしてね?
わたしも、彼も受験生なの余計な波風は建てないでね?
そこのところよ.ろ.し.く.ね?」
意味深なウィンクを残して大天使は走り去って行った。
私はふたちに折られたままの封書を握りしめて、
弁当を前に固まってしまった。
ラブレターですと?