恋心コロコロ2~天使さまのいうとおり~
エピローグ
*。.。*.。*。.。*.。*


タクシーのトランクから下ろしてもらって

ガラガラと転がすスーツケース。


揺れるおまじないマスコットは天使。


「あっつ~い」


ここでいいんだよね」


インターホンを鳴らす



白い壁に青いドア、

南に向いた窓にはカラフルな植物が飾られている。


ついに来たんだ。

彼の暮らすハワイに!


それにしても、

誰もいないのだろうか、



「ハロ-アイムミソラ、ナイストゥーミーツユウ?」


声をかけても返事は無い。


「ハロー!!、もうハローってば」

青いドアをドンドン叩いても一向に返事がない。

「怪しいものではありませんよう……」

スーツケースを引きながら、裏へ回る。

家の回りには樹木が植えられていて、
さわさわと風が吹く度葉の擦れる音がする。

木陰に吊るされたハンモックに誰かが横たわっている。



ああ、神様。

でなくて、オーマイゴットです。







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