秋の扇
「...イト!」
「アキ...」
「ごめん遅くなって。」
「ううん。来てくれてありがとう。」
アキが横に座った。
「...あのね。」
「..おう?」
怖い。
「......私ね。アキの子妊娠したの。」
「.........は、?」
「...今五週目だって。」
アキの目が大きく見開いた。
「...俺......」
「わかってるよ。高校生だし。アキは育てられない。ちゃんとわかってる。だからアキには迷惑かけないからっ」
「や、ちょ、待てって..」