秋の扇

月曜日

***

月曜日の朝。

この日になるまでの時間はあっという間だった。

学校は行く気になれずずっと休んでいた。

ケイから何通か心配のメールが届いたけれど、大丈夫。ありがとう。とだけ返した。

あれからミワは学校が終わると必ず家に寄ってくれた。

そのおかげで苦しみになんとか耐えることができた。

「イート。無事?」

ミワが声を掛けてくれる。

「うん。無事だよ。」

笑顔で返すとミワは安心したように笑った。

「今日もまた夕方来るからね。頑張るんだよ?」

ミワが私に優しく言った。

「うん。ありがとね。...行ってくる。」

ミワのフォローはあるものの、胸に重い気持ちを抱いて私は家を出た。

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