秋の扇
アキの目にまるでなんの光もないこと。
真っ暗で奥深くて。
何も写っていないこと。
『...わかった。。』
それでも良かった。
私がアキのストレスになってしまったことをどんなカタチでもいいから償いたかった。
これで少しでも償いになるのなら。
『...んっ、』
何年ぶりかのアキのキス。
けれどそこには何の愛情もなかった。
『.........』
『..っ』
ただ作業を進めるだけのようにアキは私を抱いた。
『..アキっ...い、たいっ...』
『......黙れよ。喘ぐだけ。。仕事しろ。』
『..っ!!』
そう言ったアキの目はただ鋭く。
特に感情もみられず。
人はここまで変わってしまうのか。
まるでロボットのようで。
これが私の"初めて"だった。