秋の扇

そんなケイは私の憧れだ。

「..てか。今度の休み。絶対あけろ。」

ポソリポソリとケイが言った。

アキの顔が頭をよぎる。

「その日は用事が。」

「だから断れってこと。大事な用事だからさ。。」

「なんでよ。こっちだってね、大事なの。」

「いや。絶っ対こっちのが重大だから。」

「もー!どうしても!?」

「ああ。」

「ふふ、ほんとに仲いいよね。有ヶ谷くんとイト。」

マユコが微笑ましそうに言う。

こっちはそれどころじゃないけれど。
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