秋の扇

私の家の前に着くとマユコは笑顔で言った。

「じゃあ!早く寝るんだよ!」

「ふ、妹キャラなんだか母親キャラなんだかよくわからんな。」

「いいの!早く寝る!」

玄関をビシィ!と指差して急かす。

「はいはい、ありがとね!」

「うん!」

私がお礼を言うとマユコは目一杯手を振ってくれた。
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