秋の扇

「......はい。」

まだお昼前の暖かい日差しが、優しかった。

「病院で検査してもらうだろうから、その間に私から連絡いれておくからね。お兄さんは..働いているの?」

「いや..高3なんで、学校行ってます。学費とか、生活費は親戚が仕送りしてくれてて。」

親戚のおじちゃんおばちゃんにも迷惑かけるなあ。

そもそも高校生が産めるものなのか。

ちゃんと育てられるのか。

私はとんでもないことをした。
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