秋の扇

掴みかかってくるような勢いで、瞳は怒りに満ち溢れていた。

怖い。

カツノリの怒鳴り声に、周りの人たちが私に白い目を向ける。

「..っ、お兄さんっ、ここでは落ち着いて話ができません!今はとりあえず場所を変えましょう。」

先生が咄嗟にカツノリをおさえてくれた。

「...っ、すいません..」

見たことないカツノリの表情が、痛かった。
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