浮気男と俺様男
癒えない傷
智哉の家は私の家から少し離れているため
予想通り、私が先に公園に着いた。
公園の奥にあるベンチに座り智哉を待っていると、
10分も経たない内に智哉が来た。
今まで何度も二人で会っているのに
初めて会うかのような気まずい空気が流れる
「…ごめん、待った?」
そう言って智哉も私の隣に腰掛ける
「そんなに待ってないから大丈夫」
それを聞いて、智哉は安心したように笑ってくれた
「「…………」」
やっぱり…
気まずい。