彼女からの最後の贈り物
そこには美雪先生が仁王立ちで立っていた。

「美雪先生、声をかけるならもう少し優しくお願いします。」

「あらあら、藤堂くんをおどろかせてみたかったのよ?ごめんなさいね。」

おかしそうに笑う美雪先生の笑顔はやはり、とても綺麗だった。

サボりっていうのは俺が活動をしていなかったからだ。

俺にとってここは部室。

そして美雪先生は顧問だった。

つまり、俺は美術部だ。

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