キミへの恋心。〜30cm定規一本分の恋〜
「カナ。カーナ。おーい、カナちゃん?」

私の部屋の窓が、ガラガラっと開き、カーテンがシャッと音を立てたと同時に陽の光が私を照らす。

キミくんだ。

んー…眩しい。眠い。寝たい。

私は足元まで下がっていた布団をかぶり二度寝をする。

「おい、起きろチビ。遅刻すんぞ」

キミくんが必死に私の体を揺すり、布団を脱がそうとする。

「やーだー。寝たいー。」

私も必死に布団を引っ張る。

ビリっ

「「あ。」」

私の布団が…
お気に入りのイチゴの布団が…

「キミくんのバカぁーっ‼︎」

私は近くにあった物を手当たり次第、キミくんに投げつけた。

「おまっ…ちょ、やめろって!」

キミくんは必死に抵抗した。

その後、お母さんに呼ばれ一時休戦。
登校時、キミくんの顔に絆創膏が貼られていたのは言うまでもない。

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