キミへの恋心。〜30cm定規一本分の恋〜
俺はカナのお母さんに絆創膏をもらって、カナと一緒に家を出た。
でも…相変わらずカナは拗ねたまま。
いい加減、機嫌直せよ…
「なぁカナ。ごめんって。そろそろ許してくれてもいいだろ?」
頼むよ…
「俺が悪かったって。な?俺、お前とこんな離れて歩くの嫌んだけど…」
カナは少しためらって、俺に近付いてきた。
「カナ?」
「ゆ、許すから。」
お、やっと機嫌直った!
俺はカナの頭を優しくポンポンしてやる。
俺より30cm低いカナの頭は丁度いい高さにある。
カナの頬が、少しピンク色になったのがわかった。