太陽と虹と青空と~summer memory~
数時間前と同じ場所を歩き、あの場所へと向かう。
「空。ここら辺って、去年、キャンプできたところだよな。」
俺の後ろにいる、太陽が言う。
「そうだよ。」
皆は、不思議そうな顔で歩く。
『ガサガサッ。ガサガサッ。』
長く伸びる草の音が俺たちに響く。
辺り一面草だらけだから、上から見たら俺たちは凄く目立つはず。
「ついたよ!」
俺が言うと、皆は『やっとか』と言う顔をしていた。
「俺が見つけた場所は、
ここだよ。」