ときには手を

「わぁっ」

ドンっと背中を押され、体の小さい私はよろけて窓際の席にぶつかってしまった

…そう、日高くんの机に

「…何」

そんなめんどくさそうな言葉に血の気がサーっと引いていく

おそらく上げでくれているであろう顔を、ろくに見ることもできない

「…何?」

今にも舌打ちが聞こえてきそうな低い声

なんだか泣きそうになった
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