ヲタク女と呼ばないで!
私は、家のそばのセブンイレブンに寄り道すると、今週号のジャンプを立ち読みしていた。いつもなら、買ってしまいたいところなんだけど、だけど極貧。

これもひとつの節約術なのです。私は背中に店員さんの痛い視線をびくびく感じながら、かなり長時間立ち読みで居座っていました。

ごめんなさい店員さん。

必ず、必ず、毎週ジャンプをここに買いにこれるようになってみせますから!

もうちょっと、あとちょっとだけいさせてください!

そして居座ること1時間超!!

私は満足げにやっとジャンプを商品棚に戻した。

と、そのとき、私の視点がコンビニの窓の外、道路向こうにぴたりと凝視してしまう。

紺色の傘をさして歩いているのは、それはまさしく名も知らぬ彼じゃないですか!

私は目を疑った。

お店であれだけまじまじ見つめたのです。ちょっとくらい遠くても分かります!

生粋のゲーマーですが、なぜだか目はすごく良いんです!

これはきっと運命、運命、運命なんだよー。
偶然出会えるなんて、漫画か小説みたい!
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