ヲタク女と呼ばないで!
家は近いのかなぁ。大学の帰りかなぁ。

私は彼をうっとり見てる。うっとりと・・・うっとりと・・・。

って、ああ、あれ??いつの間にか気づけば、彼の後をつけてきちゃってる自分に驚く。

いやむしろ怖いって!これって、これって、ストーカー行為ですよね?

でもちょっと、あとちょっとだけ・・・。


彼の後をこっそり付いていく。

ストーカー行為は犯罪なのです!良い子は絶対やめましょう!

でもでもでも、抑えられない気持ちが暴走して、これも若さかな。

私は傘で顔を隠しながら、そうしてこっそりこっそり尾行を続けた。

そうして、しばらく歩いて、彼はとあるマンションにたどり着く。

って、ここってすごい私の家の近所じゃん!
もしかしてご近所さん?

私は遠くで電柱に少し身を隠して彼をじ~~~っと、見つめていました。
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