ヲタク女と呼ばないで!
そうしてしばらく私は落ち込んだまま、ひざを抱え、体育座りで座椅子でどよ~んってしてた。

さすがに涙も枯れたし、お腹も満たされて少し落ち着いたみたい。

ふと気が付くと、外が明るくなってきていた。

カーテン越しにも外の明るさが伝わってきた。

あ、もう雨もやんだみたい。

チュンチュンとスズメの鳴き声もする。私はちょっと癒された。

よしっ、ちょっと近くの公園に歩きに行こう。

私は、駆け出すように家を飛び出した。

私の家の近くには、小さい割りにしっかりした遊具がそろった公園がある。

私は、真っ先にブランコに乗った。

なっつかし~!普段は誰かしら見ているから恥ずかしいけど、今なら思いっきり乗れるね。

ぶーん、ぶーんって、私は天にも届きそうな勢いで、ブランコにのった。

あー、靴も飛ばしたくなっちゃうよ。

なんだろうこの解放感。
失恋の悲しみも少しだけ薄れてきたかも!
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