ヲタク女と呼ばないで！

私は最後に、ヤッっと、勢いをつけたブランコからジャンプして着地した。１０点！・・・とはいかず、前に手をついてこけてしまう。いったー。

「あ、あの～、大丈夫・・・？」

「え、あ、いえ・・・・って、ええ！？」

目の前に、人いるし！！

「ぜんぜん平気！平気！あ、あの平気です！」

もう思考回路はショート寸前。今すぐ逃げ出したいよ～。

っていうか、逃げ出しました。
それは、もう全力疾走で。

だけど、かわいい子だったなぁ。

透き通るような白い肌に、シャンプーのCMに出てきそうな繊細な髪。

顔立ちは、どこか北欧の人みたいに透明感がある感じで。

ちょっと身長は低かったけど、モデルさんだったりして。

あ～、もう失恋とかもう全然気にしないよ！って、朝日に向かって走る自分が少し輝いてた。