ヲタク女と呼ばないで!
やっと、バイト終了後は、もうぐったり。

けど、私はまだ早いほう。他の人は営業時間いっぱいの、午前1時まで働くようだ。

意気消沈。従業員室で、うつろな目でどっか別の世界へ旅立ってしまっていたようです。

「カンナちゃん、おぉ~、いい具合に疲れてるね。」

と、後ろから話しかけてきたのは、麻ちゃん。

あっ、ああ!そっか、帰り一緒に帰る約束してんだった!

もう疲れすぎて、すべてが忘却の彼方ですよー。

「疲れたでしょー。レンタルは。」

「う、うん、接客が・・・。ホント、合わないかも。あはは。」

私は落ち込み度120%だった。たぶん、漫画にすると、私の頭上から顔したあたりまで、どよ~んとした網掛けがされていることでしょう。

「大丈夫、大丈夫!私も相当暗い接客してるから。」

麻ちゃんのどこに暗さがあるのか、さっぱり理解できない分からないことだけは確かだったけど、励ましてくれてることには、素直に感謝、感謝。

私たちは、TSUTAMAを出た。
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