ヲタク女と呼ばないで!
「あ、あの、TSUTAMA さんでしょうか?あ、あの、すいません、伺いたいんですが、バイトの募集などは、行っていたりするんでしょうか?」

かなりきょどる。電話苦手~。なんでもないのに汗かいちゃう。こんなんで、バイトなんてできるのか??

電話に出たのは、どうやら本屋のバイトさんらしく、すぐに高岡さんという社員の方に電話を代わってもらった。

「レンタルビデオ部門ならあるんだけどいいかな?できれば3ヶ月以上働けて、土日をどちらかでてもらえると助かるんだけど、大丈夫かな?」

「は、はい。だ、大丈夫です。」

「じゃあ、都合の良い日に、一応履歴書を持参して面接に来てください。あ、今日の夕方から大丈夫?じゃあ、ぜひきてください。」

本当はあんまり長くは続けていなかったわけだけど、この際仕方ないわ。

近所だし、もしかしたら漫画も、レンタルビデオも社割ができるかも!

って、そういえば、バイトの面接ってどんな格好で行けばいいの??

ス、スーツ!?え、どんなこと聞かれるの?趣味とか?

ヲタクってマイナス!?本当、やばいって!マジ時間ないよ~。

私は限られた残り時間を駆使して、インターネット上に転がる、ありとあらゆるバイト面接対策サイトを読みあさった。
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