むげんはなび
水谷の今後はあえてあまり考えていません。
気持ちが追いつかないまま終わって、夏目さんのいないその後は彼にとって考えられない状況なので。
一生好きかもしれないし、いつか恋をするかもしれない。
そこは読者さんの想像にお任せします。
そんな中で、とにかくこれだけは言えます。
水谷は後悔します。
後悔して後悔して後悔して。消えてしまいそうなほど泣いて、だけど生きていくのでしょう。
今回は話をおわらせることが怖かった。
短い話なのに、嫌だなぁって思っていました。
だって夏目さんがずっと嫌だ、哀しい、って言ってるんですもの。
水谷の好きなところ、いいところ、たくさん教えてくれるんですもの。
だけど、もう夏目さんはいないから。
彼女の最後の夏をおわらせることにしました。
幸せになりたかったよね。ごめんね。
彼女の死は意味あることではなかった。
花火が消えるように突然。
感動もなにもない、そんなおわりが世の中にたくさんあることを忘れないように毎日を過ごしたいと思います。
今後の創作はだいぶたてこんでいますが、むげんはなびのファン様限定『君のドロップ』はひとつだけ書きたいと思っています。
夏目さんが水谷に恋をした話を。
ファンメに書きこむ完結記念SSも内容は決まっていますので、よければ幸せだった姿を覗いていただけたらと思います。
まずは、連載途中の短編集『Happy Birthday』とファンタジー風味の1時間小説をひとつ載せなければいけませんが。
夏目さんの死を、読んで下さった方がどう捉えて下さるのかなぁとドキドキしています。
少しでもいいものでありますように。
『むげんはなび』の元ネタをくれた姉に。
そして、読んで下さった方に溢れるほどの愛を押しつけて。
2014/8/17