恋愛偏差値30
ーあの日ー
康太side
俺は、入学式の日そうそう遅刻したのだ。教室に行くと、黒板に見知らぬ名前が並んだ座席表が書かれていた。
俺は、持て余した時間を図書室で使うことにした。
ガラガラ
誰もいないはずの図書室の、窓が開けられていた。
風が吹いて薄い黄色のカーテンが揺れる。
「あっ…」
女子の声に、俺は、体全体が心臓にでも成ったかのようにドクッドクッっと熱くなった。
「誰かいんのか?」
俺は、問いかけた。
本棚が立ち並ぶ通路を、右、左と視線を移して行った。
そして、風に長い髪がなびかれて太陽の光で彼女の顔が見えない。
「あなたも遅刻?」
突然声を掛けられ、戸惑った俺は何度も頭を上下に振った。
康太side
俺は、入学式の日そうそう遅刻したのだ。教室に行くと、黒板に見知らぬ名前が並んだ座席表が書かれていた。
俺は、持て余した時間を図書室で使うことにした。
ガラガラ
誰もいないはずの図書室の、窓が開けられていた。
風が吹いて薄い黄色のカーテンが揺れる。
「あっ…」
女子の声に、俺は、体全体が心臓にでも成ったかのようにドクッドクッっと熱くなった。
「誰かいんのか?」
俺は、問いかけた。
本棚が立ち並ぶ通路を、右、左と視線を移して行った。
そして、風に長い髪がなびかれて太陽の光で彼女の顔が見えない。
「あなたも遅刻?」
突然声を掛けられ、戸惑った俺は何度も頭を上下に振った。