after Shining Moon&Star's 完結
「白戸先生」


なのに、黒川さんに呼び止められた。


「うん?」

「あの、、、ありがとう、ございました。相談、、、乗ってくれて」


黒川さんの言葉に、あたしは笑顔を見せた。


「どういたしまして。黒川さんは卒業してもあたしの生徒だから、困った時は相談くらいは乗るよ」


そしてあたしは、再び歩みを進めた。


卒業しても、あたしの生徒。


それは、変わらない。


なら、あたしが定年を迎える頃には、何人の生徒たちを抱えていることになるのだろう。


1人、1人。


ちゃんと、覚えておきたいなぁ。


きっと年を重ねて、わからなくなる生徒たちも居るだろう。


だけど、そんなことを思った。

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