after Shining Moon&Star's 完結
そしてあたしは、黒川さんと似てるのかもしれない。


だから2人も、あたし達と同じような恋愛をしてしまったのかもしれない。


「俺、あんな感じだったか?」

「あの頃の星夜は、あたしには秋より難しかった気がする」


あたしも幼かったし、そんな星夜のことを理解してあげられなかった。


でも今は、昔よりは星夜のことを理解できるようになったと思う。


「俺、そうとう扱い難い奴じゃん」


その言葉に、あたしは笑みを溢す。


「そうかもね。星夜みたいな子の生徒、あたしには手に負えないかも」

「そりゃ、サク先も大変だったかもな」

「だろうね」

「雫月。そこは、フォローするとこだろ」


そんなことを言う星夜と、あたしは笑い合った。

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