after Shining Moon&Star's 完結
でも、秋は素直に受け取ろうとはしない。


なので、あたしは怪我をしているところに、無理やり押し付けた。


「いってぇな」

「素直に、人の優しさを受け取らないからよ」


それに秋はチッと、舌打ちを溢した。


「ここに居たら、警察が来た時にめんどうなことになるから、場所変えるわよ」


あたしは秋が逃げないように、無理やり腕を掴み、場所を変えた。


そして、調度よくあった公園のベンチに腰を下ろす。


秋はあたしに背を向けたまま、腰を下ろした。


「なんで喧嘩したの?なんて、野暮な事は聞かない。だけど、聞きたい事はある」

「なんだよ」

「どうして、諦めたの?大学に行くの」


それに秋は、驚いたようにあたしのことを見る。

< 153 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop