after Shining Moon&Star's 完結
だけど、すぐさま視線をあたしから外した。


「三者面談の時も、そんなこと、、、一言も、言ってなかったよね?」

「行く気、なくなった」


さっき、一瞬だけ合った、秋の瞳に、、、そんな色は見えなかった。


「行きたいんでしょ?」

「だから、、、」

「どうして?なんで、諦めたの?」


あたしは秋の言葉を遮り、尋ねる。


「だから、、、行く気が、、、」

「それじゃ、あたしは納得しない」


秋が大学を諦めた理由は、ちゃんとあるはずだ。


その理由を聞くまで、あたしは引き下がるつもりはない。


「秋が本当の理由を話すまで、あたしは譲るつもりないから」


そんなあたしの言葉に、秋は盛大にため息を溢す。

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