after Shining Moon&Star's 完結
ホントはもっと、気の聞く台詞を返してあげたい。


だけど、そんな気の聞く言葉を返す頭なんて、あたしになくて、、、


そんなあたしに、星夜は優しい笑顔を見せてくれる。


その笑みが、あたしの心を簡単に満たして行く。


不安も全て、この人なら、、、取り除いてくれるのではないか。


そんなことまで、思ってしまう。


__ギュッ__


そんな星夜に無性に抱きつきたくなって、あたしは星夜に抱き付く。


急に抱きついてきたあたしに、何も聞かず、何も言わず、、、そっと、背中に手を回してくれた。


どれくらい、そうしていただろう。


それはたった数分なのか、それとも何十分なのか、わからない。


だけど、星夜があたしから離れることもしないし、、、


あたしも星夜から、離れることもなかった。

< 68 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop