君はあの日のパンパスグラスを覚えているかい。
ボクは小学六年生の時に大震災で両親を亡くした。
そして、母親のお兄さんに引き取られて千葉県で中学を卒業して、高校二年生になる。
叔父さんに大学受験を勧められたがボクは高校を卒業したら就職するつもりであった。
早く自立して叔父さんに迷惑をかけたくなかったからである。
ある程度の生活基盤を作り叔父さんに恩返しをしたいと思っていた。
妹の子供っていうだけで優しくしてもらったのですから…
自分の子供を育てるだけでも大変だというのに、ボクを本当の子供ように接してくれたことを感謝している。
だから、ボクは就職を選んで。
高校に入った頃からアルバイトを始めた。
早めに一人暮らしができるようにである。
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