カラメル


「サヨナラ」

笑いながらそう言って、背中をむけた君。



「ねぇ」


私がそう声をかける。

君は振り返ってくれない。



それでもいいよ。




「偽りの君だとしても、本当は苦い苦い君だとしても」









私は、君が大好きだった。





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