トライアングル2
兄貴の卒業は鈴にとってダメージはハンパ
なかった。

 

卒業式の帰り道、泣きながら歩いている鈴に
ひさびさに声を掛けた。



「ひで~顔」


「え?直…?」



公園に引っ張って、暗くなるまで鈴の話を
聞いてやった。



その時知った事実…



「え?付き合ってねぇーの?」


「得に言われてない…」


「マジで…?

キスとかしてんだろ?」


「なっ!?…まぁそーだけど

好きだよって言ってくれるけどね」


「ありえねぇ」



オレはその日、初めて鈴を抱きしめた。





そして、鈴はオレが幸せにすると心に誓った…










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