LOVEPAIN④
夕べ、あの後、私と成瀬はエレベーターに乗り込み、
成瀬は自分の降りる10階のボタンと、
私の部屋のある2階のボタンを押した
てっきり、このまま自分の部屋に来いとか成瀬に言われると思っていたので、
私はがっかりとしてしまった
2階はすぐに着いて、ドアが開いた
「他の女とヤッた後、
お前とそんな風になりたくないから。
そんな事言いながら、キスはしたけど」
「――はい」
成瀬の言ってる事も分かるけど、
私はかなりその気になっているのかもしれない
繋いだままの手も、離せない
手だけじゃなく、もっと全身で繋がりたい